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2015年08月10日
アクティビティを通して感情(Feeling)とニーズ(Needs)を深堀りした「共感的コミュニケーション」でした。
皆さん こんにちは!いるかビレッジは今日も元気です。
7月13日は、NVCの講座でした!NVCって初めて聞く?という方もいるかもしれないですが、ノン・バイオレント・コミュニケーション直訳すると非暴力ですが、共感的コミュニケーションという言葉で日本では普及しています。
いるかビレッジもエコビレッジの必須項目ということで一年間以上、講座を運営しています。
(詳しい解説は最後に記述します。)
今日の参加者は、自然エネルギー推進者、市民活動センター職員、ファシリテーター、奥三河で自然体験を企画している方、産院勤め人、農業従事者、政治家および主婦というメンバーでした。
最初にチェックイン、みんなで呼吸、10秒息を吐くエクササイズ。意識的に副交感神経に働きかけます。共感的コミュニケーションでは、言葉上のコミュニケーションだけではなく、コミュニケーション時の体の反応など身体的な動きにも着目します。
今回は、健康に不安を抱えている参加者がいたこともあり、呼吸の時間をじっくりとりました。日常生活で一人のワークショップの練習は難しいですが、共感的コミュニケーションの基本となる呼吸法を毎日実践するだけでも心身ともに変化があらわれるそうです。
新作アクティビティとして、ペアになって一分間コミュニケーションをやりました。
まず、話題は何でもいいので一分間話をします。次に聴き手は聴いた内容を同じく一分間で伝え返します。これがやってみると意外に難しく、理屈の上ではインプットした情報よりも多くも少なくもなっていけないのですが、一言一句記憶できるのではないので、自分の主観・追加情報が入ります。
こんどは、攻守交代して聴き手が一分間話します。それを30秒で伝え返すのに挑戦しました。スタッフもやってみたのですが、一言一句聞き漏らさないぞ!と意気込んで内容を覚えることに集中したら、結構30秒で伝え返す事ができました。しかし、どうしても早口になり、内容的には間違いない感触があるのですが、果たして気持ちも含めて伝わったのかは自信がありません。
そして、普段私たちは話を聞く時に真剣に相手の目を見てと教わりますが、目を見ずに一分間話を聴いたあとに、内容的には全く触れずに聴き手は「その時にどんな感じだった?」と質問を返すというアクティビティをやりました。
正直、スタッフは「うまく出来るのかな?」と半信半疑で、話し手から目をそらし視線をただよわせながら、相手の表情や体の動きを観察するのに集中しました。一分間が過ぎスタッフは思考をめぐらしながら「その時にどんな感じだった?」と質問を思いつく限り一分間しました。その際にも相手の表情や体の動きを感じながら、半ば相手の立場に立って感情移入、直感的にひらめいたことを「こんな感じですか?」と問いかけ続けました。すると、意外にも話し手本人が自覚していた感情と、質問されて改めて呼び覚まされた気持ちが、すごくマッチしたそうです。
やってみるとできてしまうのが新鮮な驚きでしたが、私たちの普段のコミュニケーションは目を見て聴いているので相手を観ているようですが、内容に引きずられて一方通行の伝達になりがちだそうです。内容にとらわれずに目の前に起こっていることだけに着目して、体全体をぼんやりと観る感じ、「まなざし」を持ち「観察」する。それは、じろじろと見る「詮索」の様な心地良くないものとは違う、共感的コミュニケーションのスキルだそうです。
トピックで最近の研究によると、遠くから見ても白目の面積で、その人が何を観ているのかわかるそうです。
共感的コミュニケーションも全てのシーンで使うものではなく、例えばプレゼンテーションの時は内容をじっくり聞かなければいけないし、「こういう気持ちだった?」なんて聞くと逆に警戒心を抱かせてしまいます。
共感的コミュニケーションが力を発揮した時には「そうそう!これ!」とすっきり感がハンパではありません。思考することはすごく大事ですが、伝わらないのでは仕方がない、体で感じて腹落ちするのが共感的コミュニケーションです。
「そうなんだ?」と共感を重ねながらつながりの質を高める、わかりあう安心・安全な気持ち。言葉数がへっても満足の沈黙を楽しむ、言葉がなくても伝わっているのが共感的コミュニケーションです。以前、ブラジル人の参加者がポルトガル語でエピソードを語った時も、内容は全くわからないけど共感的コミュニケーションは有効でした、伝わりました。
今回のアクティビティとレクチャーを受けてスタッフが感じたのは、とかく私たちは何かを伝えたいとなると言葉に頼って内容を一生懸命に出しすぎてしまいます。「沈黙は金」ということわざがありますが、伝わらないことを恐れずに時間をかけて丁寧につながりを作っていくことが共感の近道だとわかりました。
導入のアクティビティを済ませると、ワークショップ「エンパシー・ポーカー」の時間をじっくりとりました。
まずスピーカーが最近起こった感情が湧き上がったことを30秒位で発表しました。これは、どんなささいな事でも、込み入った事情でもいいそうです。
そして、グループメンバーから感情(Feeling)のリスト( A必要が満たされたときに体験する、気持ち/感じ・B必要が満たされていないときに体験する、気持ち/感じ)を元にして「~さんはその時に~気持ちでしたか?」と聞いて回る。
5人の組でやったのですが、3周くらいしました。
この時にAポジティブかBネガティブで一方向にリストにある言葉を選ばずに、例えばネガティブなエピソードなのに満たされている気持ちの言葉がぴったり来る時もあるそうです。
その後スピーカーがメンバーから質問された気持で自分が感じた感情(Feeling)に近いものを4つくらい選びます。
そして、グループメンバーは再びニーズ(Needs)のリストから言葉を選んで「~さんが~感情(Feeling)と感じたのは~というニーズ(Needs)を大事にしているからですか?」と順番に質問していきます。
最後に、スピーカー自分がピッタリ来る感情(Feeling)とニーズ(Needs)の組み合わせを3セットほど選び、メンバーにどうしてその組み合わせなのかをシェアしました。その時に、別の感情(Feeling)の列にあったニーズ(Needs)が違う組み合わせになったり、質問された時は「いいえ」と答えていたものが選ばれることもあり、ワークショップを進めるとより深く自分の感情に向き合えるそうです。
●参加者の声
■とても楽しく参加出来ました。自分の中をよく見る機会になりました。自分でもカードでやってみたいなと思いました。ありがとうございました。
■人それぞれいろいろな人生だし、感じもニーズもいろいろ。そしていろいろでよいこと。安心して居られる場、仲間がありがたいです。
■NVCを通して、いろいろ膨らませていけそうで、学んでいきたいと思います。少しづつ慣れていきたいと思います。言葉じゃなくても、日本語じゃなくても、こんなに満たされる、満たしてあげれる。自分のニーズの自己受容にもつながる大切なプロセスになりそうです。ありがとうございます。またよろしくおねがいしまーす。(^_^)
今回は2時間延長して、アクティビティを通して感情(Feeling)とニーズ(Needs)を深堀りした「共感的コミュニケーション」でした。
次回は8月17日また参加したいと思います。

共感的コミュニケーションとは?
NVC(Non-Violent Communication,非暴力コミュニケーション)
コミュニケーションにおいて相手とのつながりを持ち続けながら、お互いのニーズが満たされるまで話し合いを続けていくという、共感を持って臨むコミュニケーションの方法です。
カール・ロジャ-ス博士の弟子のマーシャル・ローゼンバーグ博士によって体系付けられました。
具体的なやり方は、観察・感情・ニーズ・リクエストの4つの段階に分けて、コミュニケーションで起こっている問題・ズレを整理していきます。
アタマで判断・批判・分析・取引などするかわりに、自分自身と
相手の心(ハート)の声に耳を傾けて、今の感情(Feeling)・ニーズ(Needs)を明確にしていくことで、お互いの誤解や偏見からではなく、心からつながりながら共感を伴ってコミュニケーションをすることを主眼にします。(ラーニングNVCプロジェクトのサイトより引用)
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
街中エコビレッジ いるかビレッジとは? http://www.irukavillage.org/
Elu-café(いるカフェ) http://elucafe.web.fc2.com/
7月13日は、NVCの講座でした!NVCって初めて聞く?という方もいるかもしれないですが、ノン・バイオレント・コミュニケーション直訳すると非暴力ですが、共感的コミュニケーションという言葉で日本では普及しています。
いるかビレッジもエコビレッジの必須項目ということで一年間以上、講座を運営しています。
(詳しい解説は最後に記述します。)
今日の参加者は、自然エネルギー推進者、市民活動センター職員、ファシリテーター、奥三河で自然体験を企画している方、産院勤め人、農業従事者、政治家および主婦というメンバーでした。
最初にチェックイン、みんなで呼吸、10秒息を吐くエクササイズ。意識的に副交感神経に働きかけます。共感的コミュニケーションでは、言葉上のコミュニケーションだけではなく、コミュニケーション時の体の反応など身体的な動きにも着目します。
今回は、健康に不安を抱えている参加者がいたこともあり、呼吸の時間をじっくりとりました。日常生活で一人のワークショップの練習は難しいですが、共感的コミュニケーションの基本となる呼吸法を毎日実践するだけでも心身ともに変化があらわれるそうです。
新作アクティビティとして、ペアになって一分間コミュニケーションをやりました。
まず、話題は何でもいいので一分間話をします。次に聴き手は聴いた内容を同じく一分間で伝え返します。これがやってみると意外に難しく、理屈の上ではインプットした情報よりも多くも少なくもなっていけないのですが、一言一句記憶できるのではないので、自分の主観・追加情報が入ります。
こんどは、攻守交代して聴き手が一分間話します。それを30秒で伝え返すのに挑戦しました。スタッフもやってみたのですが、一言一句聞き漏らさないぞ!と意気込んで内容を覚えることに集中したら、結構30秒で伝え返す事ができました。しかし、どうしても早口になり、内容的には間違いない感触があるのですが、果たして気持ちも含めて伝わったのかは自信がありません。
そして、普段私たちは話を聞く時に真剣に相手の目を見てと教わりますが、目を見ずに一分間話を聴いたあとに、内容的には全く触れずに聴き手は「その時にどんな感じだった?」と質問を返すというアクティビティをやりました。
正直、スタッフは「うまく出来るのかな?」と半信半疑で、話し手から目をそらし視線をただよわせながら、相手の表情や体の動きを観察するのに集中しました。一分間が過ぎスタッフは思考をめぐらしながら「その時にどんな感じだった?」と質問を思いつく限り一分間しました。その際にも相手の表情や体の動きを感じながら、半ば相手の立場に立って感情移入、直感的にひらめいたことを「こんな感じですか?」と問いかけ続けました。すると、意外にも話し手本人が自覚していた感情と、質問されて改めて呼び覚まされた気持ちが、すごくマッチしたそうです。
やってみるとできてしまうのが新鮮な驚きでしたが、私たちの普段のコミュニケーションは目を見て聴いているので相手を観ているようですが、内容に引きずられて一方通行の伝達になりがちだそうです。内容にとらわれずに目の前に起こっていることだけに着目して、体全体をぼんやりと観る感じ、「まなざし」を持ち「観察」する。それは、じろじろと見る「詮索」の様な心地良くないものとは違う、共感的コミュニケーションのスキルだそうです。
トピックで最近の研究によると、遠くから見ても白目の面積で、その人が何を観ているのかわかるそうです。
共感的コミュニケーションも全てのシーンで使うものではなく、例えばプレゼンテーションの時は内容をじっくり聞かなければいけないし、「こういう気持ちだった?」なんて聞くと逆に警戒心を抱かせてしまいます。
共感的コミュニケーションが力を発揮した時には「そうそう!これ!」とすっきり感がハンパではありません。思考することはすごく大事ですが、伝わらないのでは仕方がない、体で感じて腹落ちするのが共感的コミュニケーションです。
「そうなんだ?」と共感を重ねながらつながりの質を高める、わかりあう安心・安全な気持ち。言葉数がへっても満足の沈黙を楽しむ、言葉がなくても伝わっているのが共感的コミュニケーションです。以前、ブラジル人の参加者がポルトガル語でエピソードを語った時も、内容は全くわからないけど共感的コミュニケーションは有効でした、伝わりました。
今回のアクティビティとレクチャーを受けてスタッフが感じたのは、とかく私たちは何かを伝えたいとなると言葉に頼って内容を一生懸命に出しすぎてしまいます。「沈黙は金」ということわざがありますが、伝わらないことを恐れずに時間をかけて丁寧につながりを作っていくことが共感の近道だとわかりました。
導入のアクティビティを済ませると、ワークショップ「エンパシー・ポーカー」の時間をじっくりとりました。
まずスピーカーが最近起こった感情が湧き上がったことを30秒位で発表しました。これは、どんなささいな事でも、込み入った事情でもいいそうです。
そして、グループメンバーから感情(Feeling)のリスト( A必要が満たされたときに体験する、気持ち/感じ・B必要が満たされていないときに体験する、気持ち/感じ)を元にして「~さんはその時に~気持ちでしたか?」と聞いて回る。
5人の組でやったのですが、3周くらいしました。
この時にAポジティブかBネガティブで一方向にリストにある言葉を選ばずに、例えばネガティブなエピソードなのに満たされている気持ちの言葉がぴったり来る時もあるそうです。
その後スピーカーがメンバーから質問された気持で自分が感じた感情(Feeling)に近いものを4つくらい選びます。
そして、グループメンバーは再びニーズ(Needs)のリストから言葉を選んで「~さんが~感情(Feeling)と感じたのは~というニーズ(Needs)を大事にしているからですか?」と順番に質問していきます。
最後に、スピーカー自分がピッタリ来る感情(Feeling)とニーズ(Needs)の組み合わせを3セットほど選び、メンバーにどうしてその組み合わせなのかをシェアしました。その時に、別の感情(Feeling)の列にあったニーズ(Needs)が違う組み合わせになったり、質問された時は「いいえ」と答えていたものが選ばれることもあり、ワークショップを進めるとより深く自分の感情に向き合えるそうです。
●参加者の声
■とても楽しく参加出来ました。自分の中をよく見る機会になりました。自分でもカードでやってみたいなと思いました。ありがとうございました。
■人それぞれいろいろな人生だし、感じもニーズもいろいろ。そしていろいろでよいこと。安心して居られる場、仲間がありがたいです。
■NVCを通して、いろいろ膨らませていけそうで、学んでいきたいと思います。少しづつ慣れていきたいと思います。言葉じゃなくても、日本語じゃなくても、こんなに満たされる、満たしてあげれる。自分のニーズの自己受容にもつながる大切なプロセスになりそうです。ありがとうございます。またよろしくおねがいしまーす。(^_^)
今回は2時間延長して、アクティビティを通して感情(Feeling)とニーズ(Needs)を深堀りした「共感的コミュニケーション」でした。
次回は8月17日また参加したいと思います。

共感的コミュニケーションとは?
NVC(Non-Violent Communication,非暴力コミュニケーション)
コミュニケーションにおいて相手とのつながりを持ち続けながら、お互いのニーズが満たされるまで話し合いを続けていくという、共感を持って臨むコミュニケーションの方法です。
カール・ロジャ-ス博士の弟子のマーシャル・ローゼンバーグ博士によって体系付けられました。
具体的なやり方は、観察・感情・ニーズ・リクエストの4つの段階に分けて、コミュニケーションで起こっている問題・ズレを整理していきます。
アタマで判断・批判・分析・取引などするかわりに、自分自身と
相手の心(ハート)の声に耳を傾けて、今の感情(Feeling)・ニーズ(Needs)を明確にしていくことで、お互いの誤解や偏見からではなく、心からつながりながら共感を伴ってコミュニケーションをすることを主眼にします。(ラーニングNVCプロジェクトのサイトより引用)
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